ホーム専門知識産業別業界製薬 & 化学標準的な医薬品であれ、化成品であれ、あるいは化粧品や香料であれ、どんな化合物や医薬品成分でも、長期にわたる複雑な研究開発プロセスと厳格なアプリケーションテストを経てから、量産に入って市場投入されます。 プロセス製薬および化学分野の研究開発に最も関連性の高いステップを見てみましょう。 探索開発試験生産探索新薬や新しい化合物の探索には、いくつか共通するステップがあります。対象となる成分や化学物質は、天然物から抽出されるか、実験室で合成されます。対象となる物質はさらに処理されて、高純度の単一の化合物となり、望ましい化学特性や機能について徹底した試験が行われます。 ソリューション合成/ 抽出医薬品有効成分(API)や化合物の模索は、一般的に合成または抽出ステップから始まります。還流合成やソックスレー抽出は、ロータリーエバポレーターで行うことができます。濃縮合成も抽出も大量の溶媒を必要とするため、下流工程の前に濃縮工程が必要となります。ここでは、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を除去し、目的の化合物を濃縮します。多検体パラレル濃縮パラレルエバポレーターを使用することで、複数のサンプルの濃縮を迅速に行うことができます。多くのサンプルを同時に蒸発させることで、サンプル処理数が向上します。分離目標化合物の精製には、一般的にフラッシュクロマトグラフィーまたは高圧分取クロマトグラフィー(HPLC分取)が用いられます。フラッシュは粗精製で用い、一方、HPLC分取は目標化合物の純度を最大限に高めるための精密精製として使用されます。凍結乾燥(フリーズドライ)分離プロセスに続いて、目標物質の分子は大幅に希釈され、次のステップに進む前に濃縮する必要があります。凍結乾燥を使用すれば、ダメージを最小限に抑えて熱に弱い製品から溶媒を除去することができます。融点分析融点分析は、対象となる化合物の品質管理に使用できます。新規化合物の融点を測定することは、材料の純度を示す有効な指標となります。開発医薬品有効成分(API)あるいは対象の化学物質が特定されると、製造プロセスの開発が始まります。その際、量産スケールにおいてもトラブルのない製造プロセスを確立するための最適化が行われます。製剤とは、患者に届ける医薬品の設計および製造プロセスです。最終的な製剤に配合する前に、保存がきくように、液体または固体の剤型にて保存しやすくしておく必要があります。 ソリューション合成/ 抽出目的の化合物を合成・抽出するプロセスは、産業用ロータリーエバポレーターを用いてスケールアップします。ここでは、大規模なサンプルサイズに対応するために、大型の蒸発フラスコやソックスレー抽出容器が使用されています。濃縮産業用ロータリーエバポレーターを用いて、濃縮や乾燥のプロセスをスケールアップします。高い加熱能力と速い蒸留速度により、大容量のサンプルを迅速に濃縮することができます。分離分離プロセスを最適化して規模を拡大すると、サンプル量が増加します。それに伴って、ローディングおよび回収装置、ならびにフラッシュクロマトグラフィーおよびHPLC分取用の消耗品も、規模に合わせて調整する必要があります。凍結乾燥(フリーズドライ)対象成分を分離した後は、その成分の分子の濃縮も製剤前に必要となる場合があります。製品をダメージを及ぼすことなく溶媒を除去するために、凍結乾燥が一般的に用いられます。スプレードライ(噴霧乾燥)機能性分子は、保存あるいは最終製品への調合を容易にするために、スプレードライによって事前に製剤化します。スプレードライは、粒状物質を得るために利用される最も一般的な技術の一つです。カプセル化“振動滴下法”は、湿潤した小球(ビーズ)をラボスケールで形成させることが可能な技術です。このプロセスにより、コアシェル形状の粒子またはマトリックス状の粒子を生成することができます。試験化学製品や医薬品は、製造工程に入る前に厳しいアプリケーションテストを受けなければなりません。最終製品は通常、特定の保管、輸送、使用条件下での化学的安定性と物理的安定性が試験されます。臨床試験には数年かかることもあり、動物実験、in vitro、in vivo試験で混合薬の評価を行います。薬剤の安全性と有効性が証明されれば、治療薬は臨床研究の段階に進むことができます。 製造化学物質や医薬品などに求められる品質を確保するために、受入品の検査ならびに最終の品質管理を行います。また、化学物質や医薬品は、製造工程での品質管理が、同定や純度分析、バルク材の含有量、中間品、不純物、分解生成物の分析に役立ちます。プロセスを厳しくモニタリングすることで、安全な製造が可能になり、必要な仕様を満たした製品を完成できます。ソリューション融点分析融点分析は、対象となる化合物の品質管理に用いることができます。融点や沸点を正確に測定することで、材料の純度レベルを迅速に確認することができます。窒素およびタンパク質分析窒素およびタンパク質含有量は、製薬および化学薬品業界の幅広い分野で重要な品質パラメータになっています。ケルダール法を用いれば、製造プロセス全体の製品の品質を正確に管理できます。NIR分析医薬品や化学薬品の製造では、納入原料をすべて検査しなければなりません。NIR分析は、分析のすばやさと高い正確性で、この作業に最適の選択肢となっています。 ダウンロード Product Brochure Pharma and Chemistry en(pdf)参考資料