2023年01月17日

Sepiatec SFCシステム 化合物の迅速な単離を可能にするグリーンスタンダード

2023年1月、スイス、フラヴィル - ラボ機器のリーディングカンパニーであるBÜCHI Labortechnik AGは、同社初の超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システム「Sepiatec SFC」を分取クロマトグラフィー製品のラインナップとして加えました。スマートなシステム設計と有機溶媒消費量の大幅削減に成功したSepiatec SFC製品により、効率的で環境に優しい分取精製を実現します。
  • Type:ニュース, 1 min. 所要時間

BUCHI Labortechnikのビジネスエリア&バーティカルマーケットディレクターであるRuedi Hartmann博士は、「経済や環境への関心が高まるなか、精製ラボには、より環境に優しく、より速く、より安価な作業が求められています」と話します。そして「従来の分取HPLCに代わり、有機溶媒の代替として二酸化炭素を使用するSFCが注目されるようになりました。SFCは、高価で危険、かつ環境に有害な移動相の使用を大幅に削減し、しかも多くの化合物において、短時間で高い分離効率を達成することができます」と語ります。

SFCメソッドは分取HPLCに比べてはるかに高速であり、低粘性の超臨界流体を使用するため、実行時間の短いクロマトグラフィーです。高い分離効率が容易に得られることで負荷容量の増加や注入サイクルの短縮が可能となり、工程のさらなる高速化をもたらします。また、溶媒の廃棄や回収を迅速に行えるので時間の節約も可能です。

Hartmann博士は、「SFCの普及に伴いビュッヒは、初心者でも使用でき、上級者には満足のいくSFC装置シリーズを新たに加えました」と述べました。「市場最小のSFCシステムで使いやすさと柔軟性を両立させることで、SFCを誰もが利用できるシステムにしたい」

Sepiatec SFC装置は、様々なアプリケーションに対応できるよう設計されています。広い範囲のポンプ流量、カラムのサイズと長さ、UV・ELSD・MS検出器との互換性、スタックまたはマルチインジェクション対応、容量制限のないフラクション回収、実験台上もしくはドラフト内でのシステム運用が可能で、オペレーターはニーズに合わせてシステムを自由にカスタマイズすることができます。

ビュッヒの定評のある分取クロマトグラフィー製品ラインナップにSepiatec SFC製品が加わりました。BÜCHI Labortechnik AGは、フラッシュクロマトグラフィーと分取HPLC用システム、クロマトグラフィーカラム、カートリッジおよびアクセサリーをとおして、化合物の純度を最高に引き上げつつ最大の効率が得られるよう、製薬、化学、バイオテクノロジー業界のお客様をサポートし続けます。