ビュッヒより、柔軟性に富んだソリューションを提供する蒸留装置を発売開始
今回ビュッヒ社が開発した新製品は、KjelラインとDistラインの2種のシリーズで、3つのタイプから選択頂けます。Kjelシリーズは、窒素およびたんぱく質を定量するケルダールアプリケーション向けに最適化されており、従来の製品よりも高速かつ省力化され、高い測定精度を実現します。Distシリーズは幅広い種類の蒸気揮発性サンプルに対応し、高い柔軟性と利便性をご提供します。
新しいKjelシリーズには最先端のセンサーテクノロジーが採用され、窒素とたんぱく質の定量の高い精度と再現性を実現します。また、冷却水バルブ、タンク残量レベルセンサー、安全ドアセンサー、最新鋭の留液レベルセンサーなどの周辺機器との通信機能により、オペレーターの安全と作業の省力化を実現しています。また、ビュッヒが環境安全性に配慮して開発した独自の反応検出センサーにより、試薬消費量の最大30%削減を実現しました。
Distシリーズは、食品・飲料業界、化学・環境サンプル、および検査機関などにおける蒸気揮発性サンプルの多用途測定に新たな標準を設定するもので、アルコール、亜硫酸塩、揮発性酸、シアン化合物、精油、フェノール類、ビシナルジケトン類、ホルムアルデヒド、窒素など複数の分析サンプルを定量・判別可能です。また、より広範なマルチタスクと迅速なメソッド開発が可能で、簡単にアップグレードをすることができ、お客様ごとのニーズを満たすカスタムソリューションを構築できます。
「水蒸気蒸留は、さまざまな分析サンプルの標準的な前処理法ですが、分析サンプルごとに条件が異なるため、カスタムソリューションの提供は非常に困難でした」と、ビュッヒ社の食品・飼料ビジネスユニット担当ディレクターのVahé Iplikciは述べています。「当社の50年以上の水蒸気蒸留の経験をベースに、モジュール構造による柔軟性、高い信頼性・高精度の測定結果、オペレーターと環境の両方に優しい安全な操作など、お客様の多様なニーズにできる限り応えるためにこれら2種類の新製品シリーズを開発しました。」
新しい水蒸気蒸留装置は、ビュッヒの分析・前処理装置のポートフォリオに加わり、抽出および近赤外分析(NIR)とともに幅広い栄養成分分析ソリューションを実現します。ビュッヒ社のソリューションには、プロセスワークフロー全体を網羅する革新的な装置類、個別カスタマーサポート、操作の容易なデータ管理、プロフェッショナルなメンテナンスが含まれます。今後もビュッヒ社は、お客様のご要望を理解し、ご期待に応え、さらなる優れたソリューションを開発に取り組み、世界中のお客様にご満足いただけるよう努めてまいります。