(マイクロ)カプセル化
カプセル化は、対象とする物質を保護したり、その送達をコントロールしたりするのに用いられます。カプセル化プロセスでは、保護性と浸透性を併せ持つ物質を用いて対象となる物質を内包します。細胞などの生体構成物質でもカプセル化することが可能です。マイクロカプセル化はカプセルを顕微鏡スケールで物質の伝達を実現でき、ライフサイエンスや医薬品、食品製造分野で無数のアプリケーションがあります。
カプセル化の古典的な手法は、パンコーティングによるカプセル化や遠心分離によるカプセル化ですが、振動発生素子を備えた滴下ノズルを用いれば、より制御性の高いマイクロカプセルを造り出すことができます。このメソッドは、ノズルから送出した原料液の流れにコントロールされた「脈動」を与えることで、均一なサイズの液滴が得られ、そこから様々なマイクロカプセル化の実現が可能になります。
固液抽出
固液抽出には様々な方法があります。多くのアプリケーションで、最も効率がよく、適しているのはソックスレー抽出法です。この方法は、溶媒の継続的な蒸留によりサンプルの連続的抽出ができます。固体サンプルは円筒ろ紙に入れ、溶媒を入れる容器の上にセットします。溶媒が蒸発し、固体サンプルを入れた容器の上のコンデンサーで再び凝縮します。これが固体サンプルを入れた容器に滴下し、そこで抽出が行われます。その容器がいっぱいになると、抽出物が溶媒と共に溶媒容器に戻ります。固体サンプルは、新しい溶媒により穏やかにかつ継続的に抽出されます。ビュッヒの様々な抽出装置を用いれば、抽出プロセスはすべて自動で行えます。
融点測定
融点測定は、主に物質の純度を分析するために用いられる最も古い方法の1つです。今日でも、純度を確認する最も簡単な方法の一つです。化学的に純粋な(固体の)物質には、明確に定義された融点があるという事実に基づいています。物質は、純度が低ければ低いほど、融点は低くなります。
融点の測定は簡単です。試料をゆっくりと加熱し、試料の温度を観察すればよい。しかし、このプロセスは非常に時間がかかるため、BUCHIは専用の融点測定装置を用いてプロセスを完全に自動化しました。この装置は、様々な化合物を測定するために、融解プロセスの目視確認と、設定可能なメソッド機能を提供しています。また、重要な相転移を記録して後の分析に役立てることも可能です。