アーモンドやタケノコ、キャッサバ、ライマメ、ソルガム、核果など、多くの食品および飼料製品中には青酸グリコシドが、糖化によって安定化させたシアノヒドリンの形で存在しています。糖化された青酸グリコシドは無害のはずですが、消化されると、腸内酵素のフローラが青酸グリコシドを分解して、人体にとって高い毒性をもつシアン化水素(HCN)に変えます。
そこで、アーモンドやベーカリー製品、穀粒、ペルシパン(杏仁のペースト)、マジパン(アーモンド ペースト)の原料混合物中に含まれる青酸グリコシドの酵素加水分解後のシアン化水素を、アミグダリンをモデル化合物に用いて定量測定する方法を記述します。この測定法は、国際標準ISO 2164-1975ならびにAOAC Method 915.03に準拠しています。